2015年9月8日火曜日

【映画】『フレンチアルプスで起きたこと』

どうもこんばんわ。

出勤したとたんにストッキングが伝線しているのを見て、テンションがダダ下がりしたシズカです。
しかも、両足。
まー安物だからいいんですけど、たまに結婚式への出席とかで可愛くてお高いやつとか奮発して買うじゃないですか、ああいうのが一回でだめになったりすると、やるせない怒りがこみ上げますね。

結論;ストッキングきらい


さて、先週見た映画のレビュウです。
一旦たたみます。



『フレンチアルプスで起きたこと』(リューベン・オストルンド 2014)

(画像は公式サイトよりお借りしました)

(以下、ネタバレを含むかと思いますのでご注意を。)




感想としては結構楽しめましたし、あとからじわじわきます。
ちなみに、写真にある「家族を襲う突然の危機」とは、
ネタバレですが以下のような成り行きです。


裕福そうな4人家族が、スキーバカンスを楽しもうとフランスの雪山にある居心地のよさそうなホテルに滞在をします。
事が起こったのは2日目の昼、ランチを取るために屋外のレストランで景色を楽しんでいたところ、ドーン!と大きな音が。
(これは、意図的に雪崩を起こさせるための装置だそう)
奥さんのほうは、迫ってくる雪崩に大丈夫なの?と心配しますが、旦那さんはプロの仕事なんだから大丈夫!とのんきに構えます。
しかし、雪崩はどんどん迫ってくる。え、これだめなやつじゃない?と気づいた途端、レストランの人々は逃げ始める。
奥さんは2人の子供を抱えて逃げようとするのですが、その時奥さんは見てしまうのです。
家族を振り返ることなく、手袋とスマホを掴んで我先に逃げる旦那さんの姿を。

とりあえず大事には至らないのですが、
この後の夫婦の行動が、非常にリアルで。
すぐにはこの出来事に触れないんですよ。奥さんも旦那さんも。
でも、奥さんは冷静に考えて、旦那逃げたよな?って悶々とするわけで。
そして、そのことを問い詰めるも旦那さんは「君と僕の認識は違う」とかいって認めない。

最初は、旦那屁理屈言ってないで認めろよ!って思うんですけど、違うんですよね、旦那さんも自分のしたことに混乱して折り合いがつけられない。だから、認められない。


とりあえず、アメリカのパニック映画で見るような、強いお父さんが家族を守るヒーローになるなんていうのはある程度幻想なんですね。

でも仕方ない、人間だもの。

家族でも夫婦でも、よく見られるよう誰でも取り繕っていると思うんですよね。
それが綻んだ時、どうしていくのかが重要という話です。


この映画、内容も面白かったのですが演出もなかなかよくて。
まず、人のいない雪山やスキー場をバックにビバルディの「夏」(「四季」より)がかかる。
あの鬼気迫るたたみかけるような感じの音は、夏というより冬山に合っている気がするし、なにより、これから何かよくないことが起こるぞという予感を観客に与えます。
あとカメラワークがちょいちょいホラー的で、私のお気に入りは、客人を招いてのホテルの一室でのディナーの席で、奥さんの顔が一切映らないというシーンでした。
声だけ明るいんですけど、旦那さんへの不信感でいっぱいで多分顔は笑ってなかったと想像できます。

ま、ある意味ホラーですねこの映画。
シチュエーションは違えど、誰にでも起こりうるホラーです。



ところで、上に書いた「アメリカのパニック映画~」ですが、ちょうど予告編でそんなのがかかってまして、私爆笑してしまったんですが。

これ。
もともとロック様は最強だよ!って、ぶっとい腕を見ながら心の中でつっこみました。


アメリカ人は侵略とか滅亡とかに怯えすぎてると思う方は、是非ぽちっと。
にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿