2016年7月11日月曜日

【映画】見た映画のまとめ・ロードショウ編

どうもこんにちわ。

最近映画の感想書いてないな?と思ったら、2月で止まってました。
4,5月中は全く見れなかったのですが、その前に見ていた数本をまとめて記しておきます。
あと、去年見て書いてなかった分も加えて。
自分のための備忘録ですな。
全てまとめると長くなりそうなので、ロードショウ編と文芸坐編に分けます。
とか言いつつ、文芸坐編は書かないかもな。汗


とりあえず、今回のラインナップはこちら。
『アクトレス~女たちの舞台~』
『グリーンインフェルノ』
『残穢』
『エージェントウルトラ』
『ヘイトフルエイト』


読んでやってもよくってよ、なんて奇特な方、続きよりどうぞー。




『アクトレス~女たちの舞台~』(オリヴィエ・アサヤス 2015)

ざっとあらすじ。
大女優マリア(ジュリエット・ビノシュ)は、かつて自身の出世作となった戯曲「マローヤのヘビ」のりメイクへの出演のオファーを受けるが、演じるのはかつての20歳のシグリット役ではなく、彼女に翻弄され自殺を図る経営者のヘレナ役であった。
マリアはオファーを受けるが、ヘレナ役として彼女の気持ち(ひいては老い)を受け入れることができず、葛藤する。そんな彼女を、マネジャーのヴァレンティヌ(クリステン・スチュワート)は支えアドバイスするが、その言葉が届かないことにいら立ち、悲しみ、マリアの元を去ってしまう。

あらすじからは省きましたが、他の主要人物に、現代のシグリットを演じる女優役としてクロエ・モレッツが出演しています。新旧とりまぜた女優たちの競演でした。

見た直後はうまく感想にすることができなかったのですが、なんていうか、美しくて才能を備えた女性は、老いることへうまく適応できなくて大変ね、って感じです。
こう言っちゃうと身もフタもなくなりますが、そのへんをリアル大女優のジュリエット・ビノシュがうまく演じてますね。
私個人の好みとしては、Tシャツにジーンズに濃い色を塗ったショートネイルなスタイルのクリステンが最高にイカしていて、喋り方とか携帯のいじり方とかなんかもう全部ツボでした。すきすき。


『グリーンインフェルノ』(イーライ・ロス 2013)

あらすじ。
不正な森林破壊を止めるため、学生の活動グループがアマゾンの奥地へと足を踏み入れるが、そこで彼らを待ち受けていたのは食人族だった…!!

これ、イーライ監督的『食人族』へのオマージュってことでOK?
あらすじからお分かり頂けると思いますが、いわいる「ゴア映画」です。グロいです。しかし、グロ耐性ある方なら結構さらりと見れるレベルだと思います。あ、もちろん苦手な方は見ちゃダメですよ。検索もダメ絶対。
ストーリーが結構しっかりしているのが意外というか、私的に非常に高評価です。無軌道な若者が痛めつけられるというホラー映画の王道をしっかり踏みつつ、要所要所で笑えるポイントを盛り込んでくるあたり監督のセンスの良さを感じます。
イーライ監督の最新作『ノック・ノック』も現在公開中?なので、そちらも観に行きたいなあ。


『残穢』(中村義洋 2015)

(あらすじは、本とほとんど一緒なのでコチラをどうぞ。)

本の感想のところに「映画は観なくていいと思う」って書いたのに、何故観た私よ。
レイトショーで安くなるからなんとなく、のノリだったと思います。

んで、観てからの感想ですが、やっぱり映画は観なくてもいいと思います。
本読むのしんどい、って方はいいかもしれません。細かい設定が違うだけで、内容はほぼほぼ一緒だったので。あと、結末がちょっと違うかな。結末も、まぁ映画じゃオチつけなきゃ締まらないしねぇ…と思うけれど、正直私的にはイマイチでした。
一番イマイチだと感じたのが、心霊描写と一番ゾクッとくるはずのシーンで使われたセットの安っぽさでした。
そこさえもうちょっと手の込んだものであれば、ホラー映画としてなかなかのものになったのではないかと。残念。


『エージェントウルトラ』(ニマ・ヌリデザ 2015)

あらすじ。
アメリカの片田舎でしがないコンビニの店員をしているマイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、最愛の恋人フィビー(クリステン・スチュワート)とハワイへ行き求婚しようと計画する。しかし、空港でパニックを起こし飛行機に乗ることができない。実は彼は、CIAの機密ミッションによって洗脳されたエージェントだったのだ。そして、彼はそれを隠そうとするCIAから命を狙われるはめに―――。

ざっくり言ってしまうと、映画自体は期待していたほどではありませんでした。おバカ映画ではあるのですが、もちょっとアクションに振り切ってしまうか、そうでないならストーリー部分をもちょっとしっかりしてほしかったかなと。
しかし、そのへん差し引いても私はこの映画が好き。
何故なら、マイクとフィビーのカップルが超キュートだから!!!!
もー、最後のシーンとかすごいきゅんきゅんした!イイ!!
(結論:クリステンが好き。)

あときっとこの映画を見た誰もが触れないであろう、ジョン・レグイザモの板についたチンピラっぷりと、ぱんぱんに出たお腹に妙な魅力を感じました。年取ってからの方がいい味出てるなあ。愛して止まない。

ちなみに、映画を見てから知ったのですが、一般人を洗脳してエージェントに仕立てようというCIAの作戦「MKウルトラ計画」は実際にあったことだそうです。びっくり。
常に事実は虚構を凌駕しますな。


『ヘイトフルエイト』(クエンティン・タランティーノ 2016)

あらすじ。
雪に閉ざされた山小屋に集まった、ワケアリな8人。嘘をついているのは誰だ―――?そして、生き残れるのは―――

きたぜ、タラちゃん節全開!!!!!
思わず、フォントが大きくなってしまうほど好きですこの映画。
まずね、役者が素晴らしすぎるでしょ。
サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセルの暑苦しいおっさん二人に、ティム・ロスの胡散臭さ!チャニング・テイタムの顔の濃さ!(しかも、出番少なめ)そして、紅一点のジェニファー・ジェイソン・リーの虐げられることこの上ない感!!(鼻血出しても顔面血みどろに歯が欠けても、すんごいキュート)

タラちゃんが西部劇を撮ったらこうなった、って映画です。
人によっては好き嫌い分かれるであろう、タランティーノ映画特有の冗長なお喋りも、今回はひりひりとしたサスペンスの緊張感も加わって、観ている人を飽きさせない感があると思います。
観ていて、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせられましたが、ちょっと違いますね。そこまで、謎解き要素は少ないかと。単純に、ド派手アクションを楽しむって感じで良いと思います。

個人的にグッときたのは、それぞれのキャラクターに合わせた英語発音の違い。
サミュエル演じるマーキスの、畳み掛けるような速さの北部訛りとか、ティム・ロスの似非紳士風な英国訛りとか。
舞台の時代背景的に言えば、そういう出身地の訛りが特に強く出たであろう頃。恐らく、役者もそのへん強調して台詞をしゃべっていたのではないかと思います。
あと、音楽がまさかのエンリオ・モリコーネっていうね。
事前にそのことを知らなかったので、始まりのタイトルロールで見た時は思わずのけぞったよね。笑

映画好きにとっては、タラちゃんの愛溢れる映画へのオマージュがそこかしこに感じられて嬉しくなるだろうし、そうでない人にとってもテンポの良い展開でハラハラドキドキが楽しめると思います。
個人的には、今回レビューを書いた5本の中では一番おすすめしたい映画です。




うっわ、文章長っ。
ここまでお付き合いしてくださった方がいるのかどうかわかりませんが、どうもお疲れ様でした。
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