2016年2月22日月曜日

【映画】『グッドナイトマミー』

どうもこんにちわー。


非常にどーでもいい話なのですが、先日実の母親より「ちょっと賞味期限切れてるけど」といってバウムクーヘン(すごく美味しいやつ)をもらいました。
次の日、わーい食べようと開けてみたら。
結構しっかりカビ、生えてました。
嫁姑問題で、姑からいわいる「いやげもの」として賞味期限切れのものをもらって困る、なんて話は聞いたことあるのですが、これ実母からの場合は私は一体どう受け止めればいいの。
ちなみに、義父母は採れたての新鮮野菜などを送ってくださる、とてもいい人たちです。


それはさておき、今日は映画のレビュウです。
母親と幼い子供の関係の危うさを描いた、コワーイ映画ですヨ。


続きよりどうぞ。
(以下、ネタバレをがっつり含むのでご注意を。)










『グッドナイトマミー』(ヴェロニカ・フランツ/ゼブリン・フィアラ 2014)




あらすじ。

森と湖のそばに建つモダンな一軒家、そこで暮らすのは双子の男の子で、いつも一緒に遊んでいる。ある日、手術を受けて帰ってきた母親を迎える双子は、包帯でぐるぐる巻きにされた顔の見えない「母親」に、段々と違和感を覚え始める。
あれは本当に、僕たちのママなの?
そして、双子がとった行動とは―――。


オーストリア産の、分類としてはホラーでいいのかしら?
一言でいって、いやぁーな感じの映画でした。私は結構好きですねえ。


もう先にネタバレしちゃいますけど、この双子の男の子、片方は母親が家に帰ってきた時点でもう亡くなっているんです。
(劇中ではっきりとは死亡理由が語られませんが、始まってすぐに双子が湖で遊ぶシーンがあります。一人が水面に浮かんでもう一人の名前を呼ぶのですが、応答がない。そこでこのシーンは切れるのですが、この不自然さからここで溺れて亡くなったのだろうと考えられます。)


いつも一緒にいた双子の喪失。それに耐えられなかったもう一人は、「彼は死んでいない、生きている」と強く思い込み、その果てに本当に信じてしまったのでしょう。
劇中では「実は双子は一人」という伏線がちらほら張られており、私は結構早い段階で気づいちゃいました。


さて、件の母親ですが、観客の目から見ても冒頭から相当不自然です。
出迎えた子供に対して異常に冷たい・部屋にこもりがちで呼んでも寝たふりをする、などなど。
子どもの母親への不信感もどんどん募り、最後には「あいつはニセモノだ!!」となっていく過程も、観客にまぁそうかなと思わせるようになっているのかなと思いました。


ここで、私なりの解釈。


手術で顔がぐるぐる巻きの理由
→顔のホクロを取る手術を受けたため。(最後の方で、ホクロがないと子供に責められて「悪性だから取ったのよ」と説明するシーンがある。)
劇中だと母親がずっと留守にしていたような印象を受けますが、じゃああんな小さい子二人(実際は一人)が大人なしにどうしていたのさ?と疑問になりました。(父親は出てこない。多分、離婚したと思われるようなシーンあり。)ホクロを取る手術なら、多分1日くらいで終わるので辻褄が合うかと。


母親が冷たい
→恐らくですが、事故で双子の片割れが亡くなってから、しばらくの時間が流れているのでしょう。その間、母親も子供を不憫に思い、もう一人が生きているという演技につきあってきた。しかし、母親がそれにも耐えられなくなり、もう生きているふりは止めた、となったのでしょう。


さてさて、ここまでは観客は「この母親は誰だ?」という双子目線に乗せたスリラーを楽しみますが、後半「ニセモノをとっちめて、ママの居場所を吐かせよう」という双子の「拷問」シーンによって、手に汗握るグロシーンへと移り変わっていきます。
子どもなので、やり方が稚拙なのですがその分残酷です。
母親が叫ぼうとして黙らないから、口は接着剤で固めちゃえ、とか。
ご飯の時間になって食べさせようとするのですが、口が開かないんだった、じゃあハサミで切ろう、とか。


詳細は省きますが、最後は子供が放った火で母親が燃え、家が燃え、恐らく子ども一緒に燃え。
みんな死んじゃって、ラストは先に逝ってしまった双子の片割れも加わった3人で、双子がよく遊んでいたトウモロコシ畑の中でニッコリ。お終い★
って感じです。ヒデェー。相当なバッドエンディングですよ、これ。


色々感想はあると思いますが、私は母親の自業自得な気がしますよ。ちょっといきすぎだけど。
だって、ちゃんと母親が子供の心のケアに向き合っていたら、こんなにこじれることはなかった訳ですから。
もし、上で触れた離婚したっぽい父親と離れることになった原因も、片割れが亡くなったことによるのだとしたら、こんな事態を巻き起こした子供の方が被害者だと思うのです。


と、まあ、非常にモヤッとしたものが残る映画でした。




この映画を見てみたいって方には、このレビュウは読まないほうがいいよって言いたいけど、それここで言うのは手遅れじゃね?って思いましたら、こちらをぽちっと。(長い。笑)


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